2013年9月23日月曜日

ロックンロールの自殺者



時間とは、たばこを空に
してゆくだけの能なしだ
きみ(ぼく)は さっきから
ばかみたいに
つぎからつぎへと
たばこを口におしこみ
またゆびにはさみ
をくりかえす
きみ(ぼく)は もはや
ロックをきく自殺者だ

きみはもう
完全にバカのりするほどには若くなく
しかもロックの意味するところを
全身で理解できるほど成長してはいない
時計は
ほかならぬきみの方が
うたいだすのをしんぼうづよく待っている
きみにはもう食べたいものはなにもなく
これまであまりにいろんなものを
アタマの中にほうりこまれて
いまや拒絶反応をおこしている
つまり
きみは いま
ロックをきく自殺者

調子のいいビートが
きみのアタマの中の
からっぽの大通りをはしってゆく
しかし
夜明けがきたらきみも
家へ帰らねばならないではないか
そのときに
太陽が照っても
もうきみには影がないこと
ミルクをたくさん飲んでも
精液を排泄することがあっても
それがきみの心まで支配しないことが必要だ
つまり キミが いわゆる
”自然である”ことは
たましいの用語からすれば
ずぼらで不親切で怠慢だということなのだ

愛 などを絶対視してはいけない
きみはそれほど孤独ではない
きみはいつもきみ自身を意識しているが
それはあまりにも不公平じゃないか
きみはきみのアタマをかかえこむが
もっと、目を 外へ向けた方がいい
きみはそれほど孤独ではない

きみがだれであれ
なにをしている人であれ
どこで いつ生まれた人であれ、キミの
くるしみの本質
痛みの本質は いま
みんなと同じであるはずだ
それは、だから
ぼくのものとも同じだ
だからぼくがロックをやることは
きみの痛みを救うことではなく
ぼくの痛みの中にきみが
きみの痛みの中へぼくが
入ってゆきたいと叫ぶことにほかならない

きみはだからけっして孤独などではない
ぼくと一緒にターン・オンしようではないか
きみは痛みだから
きみはとてもすばらしい ぼくはきみの
せめて手ぐらい
にぎりたい

夜空の青さ。白き月。漂う海の泡花。

九月十六日は初めて京都で演奏を行うことができました。

僕を殺す世界へとしても、僕個人としても初めての京都ライブ。

それはとても気持ちの良い演奏ができました。


会場である京都GATTACAに向かう途中、台風が残した傷跡に僕らは驚くことしかできません。


一夜にして全く別の風景になる景色。
そんな中でも変わらず時は流れる。

水浸しの風景とうってかわって京都の街中はいつも通りの人々。

そんな感じがしました。

こんな時に思うのは"当たり前"とは奇跡的なバランスで成り立っていて、社会がちゃんとまわり、人々が繋がっていないと途端に崩壊するものなのだと感じます。

不謹慎ですが、僕は台風や大雨で電車や公共の移動手段が動かなくなって駅のホームが人々で溢れかえっている瞬間が案外好きだったりします。

どうにもならない。なにも出来ない。

そういう普段感じない、自分の無力さ。ちっぽけさ。自然の前では誰しも平等で、自分の力だけで生きているような傲慢さを見事に叩きつけられている人々の姿を自分も含めてみれるからです。

人は一人では生きていけないどころか、存在することさえ出来ない。

やっぱり僕らは日常の生が流れ作業になりがちなんでしょうね。

強烈な生の匂い。
どうにもならない絶望に感じる死の恐怖と見出す希望。

その瞬間に人は忘れていた自らの普遍的な起源、根源に立ち帰る。

すこしそんなことをライブ中に考えていました。

さて十月一日に日付が変わった瞬間、僕を殺す世界へからお知らせがあります。
是非お楽しみにしててください。


京都gattaca
僕を殺す世界へセットリスト
未来へ
同じ月をみている
Gorudogorus
臨月

2013年9月3日火曜日

この生命は。

自分にとって何が必要なのか?
焦りと停止する揺らぎの中で
僕は涙を流すことを繰り返すばかり。
今はまだ何も見えない。
今はまだ何も見えない。
今はまだ、風景が滲んでいるから。
少しだけ自分を許そうと思う。
手を伸ばした先に見える光は
僕が闇にいるからこそ、美しく見える。
ここに僕はいる。
僕はここにいる。

2013年9月2日月曜日

奈良を終えて これから。

8/18奈良ネバーランド終わりました。
自分達が今だせる最高の演奏ができたんじゃないでしょうか。録った動画の音を聴く限りボロボロでしたけど。笑

次は京都です。9/16。京都gattaca。
僕を殺す世界へは初めて京都でライブをします。


轟音の海、包まれた青い光の中でみたのはメンバーの笑顔でした。

その瞬間、僕は凄く安心したんだ。

僕はここに居るんだなとたしかに思えた。



京都の次は、11/3にまた奈良ネバーランドでさせてもらいます。告知はまだだけど、徳島の凄いバンドさんからご指名いただきまして。しっかり練習して臨みます。



今僕は故郷の山形にいます。
騒がしい家族という温もりの中で優しくなれる自分を見つけています。

ではまた。

8/18 セットリスト


1.未来へ
2.同じ月をみている
3.Gordogorus
4.臨月