2014年9月28日日曜日

心の声 僕のノイズ 回想その1

お久しぶりです。

四月のライブからもう五ヶ月も経ってしまいました。
空白のままにして過ぎた時間は、僕が思っている以上に大切なモノかもしれない。
だから少し、思いをはせながら巻き戻してみます。


四月二十日のライブが終わり、僕を殺す世界へはライブ活動を休止するとともに、自分たちの今ある曲の録音、DEMO音源作成作業に入りました。

元々はこのライブで発表できたらいいね、なんて言っていましたが、全てを自分たちで準備し、今できる最高の演奏を、マイクの位置調整から、編集、ミックスまで妥協なくするのにはとても時間がかかりました。

この音源ができ次第、脱退するたこちゃんにもだいぶ無理をいいましたが、月二回のスタジオで少しずつ、少しずつ、三人でパズルを組み立てるように作り上げてきました。

「いいね。この感じ、やっぱりこの曲はCDにすると際立つなあ」
「いままでにないくらい、というかやっとここでグルーヴがでてきましたね」
「うーん、このコーラス、もっとダイナミクスをここからさあ」
 「いや、それはミックスに頼る前に元がダイナミクスついてないとだめでしょ」
「よし、あとは歌録りのみ、全てワンテイク、ノーコンプでとってやる。」
「この音源ができたら、ベーシストも誘いやすくなるな」
「『全曲歌入れ完了、あとはミックス。がんばりましょう。』送信っと」



ある程度僕の方で組んだラフミックスを、たこちゃんの家で三人で安いパンみたいなピザを食べながら、明日も仕事なのに深夜まで。

「よし。無事…完成だ。」

僕らはやりきった達成感と疲れてたまった疲労感の入り交じったピザ臭いため息を深く、深く吐き出した。

それからホームページに試聴用のプレイヤーを入れ、CD用のジャケットや歌詞カードの背景の絵を描いた・・・。





僕を殺す世界への三枚目の音源。

高校ではボーカルをしていた僕が大学に入ってギターを始め、その一年後に組んだバンドが
僕を殺す世界へだった。
その冬に出したのが最初の音源。
次はその一年後の二月。

ローファイな音質だけれども、一番できの良い音源(DEMO)ができたかなと思っている。

試聴曲を公開してから三週間で500回再生、フランスの人たちが試聴用なのにお金を実際の音源の倍以上の金額でダウンロードしてくれたり、素直にうれしい。

僕を殺す世界へは活動期間は5年目。
だけど休止やらなにやらで実際は3年目。

僕、たこちゃん、恵一さん。
この三人で作った音楽、できれば正式なアルバムという形で出したかったけれども、
これはこれで良い。そう思える音源だと思う。

まだベーシストは見つかっていない。

心の浮き沈みは当然ある。
焦りも。
不安も。


けれど


終わらせるという選択はでてこない。



僕を殺す世界に、僕は生かされている。




僕を殺す世界へ五曲入りスタジオDEMO
収録曲
未来へ
抹消
同じ月を見ている
GORUDOGORUS
臨月